「一般・施工に関すること」 Q1. ミクロ吸盤の貼れる場所を教えてください。 Q2. ミクロ吸盤の貼れない(貼ってはいけない)場所を教えてください。 Q3. 壁紙にも貼れるそうですが、すべての壁紙に有効ですか。 Q4. コンクリート面にも吸着すると聞きましたが、すべてのコンクリートに貼れますか。 Q5. 屋外でも使用できますか。 Q6. 裁断や切り抜きはできますか。 Q7. 剥がした後のミクロ吸盤の保管方法を教えてください。 Q8. 貼り痕が残るとは、具体的にはどのようなことですか。 Q9. 一般的な吸盤との違いを教えてください。 「マテリアルに関すること」 Q10. ミクロ吸盤の厚みを教えてください。 Q11. 貼りはがしの出来る回数はどれくらいですか。 Q12. ミクロ吸盤の吸着力は、粘着剤(糊)と比べてどれくらいですか。 Q13. 特注で吸着力の強弱を変えることはできますか。 Q14. 透明の吸盤シートはありますか。 Q15. 印刷時の耐候性能について教えてください。 「その他」 Q16. 保証について 「一般・施工に関すること」 Q1. ミクロ吸盤の貼れる場所を教えてください。 ガラスやプラスチック、木質材、金属の表面など極端な凹凸のない場所(触ってざらざらしない場所)に貼ることができます。身のまわりで云えば、本棚のような家具や、冷蔵庫などの家電、携帯電話やステーショナリーなどの雑貨、フローリング床面でも貼って使えます。製品仕様によって異なりますが、エンボスや梨地などのある程度の凹凸のある面に貼れるタイプの製品もあります。 Q2. ミクロ吸盤の貼れない(貼ってはいけない)場所を教えてください。 ミクロ吸盤の原理は、一般的な吸盤に似ていますので、吸盤が剥落する場所を思い浮かべていただけると良いかと思います。素焼きのタイルや珪藻土、布地など空気の抜ける(呼吸する)場所に貼ることはできません。これらの場所に貼る際はあらかじめ下地処理をする必要があります。また軟質塩化ビニル(デスクマットなど)や光沢紙(水性インクジェット用写真用紙)など相互に移行しやすい材料には貼らないようにしてください。 Q3. 壁紙にも貼れるそうですが、すべての壁紙に有効ですか。 社内テストでは多くの既製壁紙で良好な結果を得ておりますが、一部の発泡性壁紙(凹凸装飾のあるもの)では、はがす際に相手を傷める場合があります。 Q4. コンクリート面にも吸着すると聞きましたが、すべてのコンクリートに貼れますか。 マンションにあるようなコンクリート打ちっぱなしでも下地処理の有無で吸着性能は異なります。屋外駐車場のような目の粗い凹凸のあるコンクリート面には不向きです。具体的には、電柱ていどの粗さの面には吸着します(吸着力を保証するものではありません。また屋外での使用は推奨いたしません)。 Q5. 屋外でも使用できますか。 お使いになられているお客様もおられますが、弊社としては推奨しておりません。 Q6. 裁断や切り抜きはできますか。 はさみやカッターで自由に加工できます。ダイカットやキスカット(ハーフカット)などカッティングマシンに対応した製品もあります。 Q7. 剥がした後のミクロ吸盤の保管方法を教えてください。 それまで貼っていた場所に問題がないようであれば、(ガラスなら別の場所のガラスというように)同質の被着体に貼った状態で保管するのが理想的です。はがした状態で保管するのであれば、吸盤面に剥離フィルムを貼り保護してください。筒状に巻いて保管する場合はあまり細くは巻かないようにしてください。いずれも冷暗所にて保管してください。未使用製品の保管方法は各製品の取扱説明書をご参照ください。 Q8. 貼り痕が残るとは、具体的にはどのようなことですか。 ガラスや金属面などでは長期間使用してもきれいにはがせます。一般的なシールなどのように、こすってもなかなか取れなくなるようなことはありません。軟質塩化ビニルやポリカーボネイト、一部のアクリル素材、ABS、光沢紙などに貼って使用すると、はがした際に、滓状の粒子がぽつぽつと相手にこびりつき網点のように残る場合があります。こうした残滓は、短期間の使用で圧力が加わっていない場合には、水やアルコールで落とせることが多いです。まれに、光沢塗装が施された面に長期間使用してはがすと、被着体の光沢が霞む現象もあります。 Q9. 一般的な吸盤との違いを教えてください。 ミクロ吸盤は水やほこりによって吸着力が衰えます。被着体が汚れていると、そのぶん吸着力も弱くなります。吸盤面に付着したほこりや油分は少量の水やアル コールである程度洗浄できますが、薄い素材ですので、強くこすったり折ったりを繰り返すと物理的な損傷が生じます。また、長時間水分を含んだ状態で放置す ると吸盤面の損壊が早まります。 「マテリアルに関すること」 Q10. ミクロ吸盤の厚みを教えてください。 仕様により異なりますが、吸盤自体の厚みは約50μm~200μmです。製品ではこれに基材や剥離紙などの厚みが加わります。 Q11. 貼りはがしの出来る回数はどれくらいですか。 被着体の状態や使用環境によって異なるのですが、平滑面かつクリーンな状態で概ね100回以上の貼りはがしが可能です(環境要因等に左右されますので保証値ではありません)。 Q12. ミクロ吸盤の吸着力は、粘着剤(糊)と比べてどれくらいですか。 製品仕様によって異なりますが、合成紙基材の製品MQ-026で1.4N/25mm(JISZ0237実測値)の吸着力があります。これは一般的なセロハンテープと比べると20%の力ですが、ミクロ吸盤は特殊材ですので、競合比較することはほとんどありません。しいて云うなら、通常粘着と微粘着の中間という位置付けかと思います。付言すると、ミクロ吸盤は特徴として水平方向の抗引張力に優れています(せん断応力)。つまり一度貼り付くとズレにくいということです。 Q13. 特注で吸着力の強弱を変えることはできますか。 ミクロ吸盤の吸着力は弊社の基準範囲においてコントロールが可能です。ご相談ください。 Q14. 透明の吸盤シートはありますか。 開発品として存在しますが、製品として上市してはおりません。通常製品は、ミクロ吸盤の光拡散作用により光を通すと半透明(乳白色)となります。 Q15. 印刷時の耐候性能について教えてください。 製品仕様によって異なりますが、インクジェット出力用途で申しますとPVC基材の製品MQ-030は中長期用です。基準性能を満たすためには耐候PVCオーバーラミネート加工を推奨いたします。ただし吸盤面においては耐候性能要因の包含範囲ではありません。 「その他」 Q16. 保証について 製品に起因する要件(製品不良)については、当社規定に基づき返品・交換いたしますが、お客様に起因する要件には応じかねます。加工や施工に関するトラブルも同様ですので、事前にお客様にて充分な検証を行ったうえでお使いください。出荷後の使用期限は各製品の取扱説明書をご参照ください。 ミクロ吸盤応用研究所は、ミクロ吸盤の用途開発を行う機関です。技術供与、製品の共同研究開発を主な業務としています。 ミクロ吸盤シートは約1,000㎡からの受注生産が可能です。 用途により仕様・構成が異なりますので、まずは メールフォーム にてお問い合わせの上ご検討ください。 数量によりましては生産にお時間を頂戴する場合がございます。予めご了承ください。 ※ 既製品の最小ロットは販売各社リンクページよりご確認ください。 |